厄年連年祝連とは

奥州市に根付く「厄年連」「年祝連」という固有の文化―。

同級生…学生時代の同じ学年の集団をさします。同級生が集まる行事といえば成人式を思い浮かべる方が多いと思いますが、奥州市では、厄年にあたる25歳と42歳の年に同級生が集まって、厄年連・年祝連という団体を立ち上げて活動する文化があります。

厄年連・年祝連が集まる目的はただ一つ、地域を盛り上げるため―。

自分たちを育んでくれた地域を盛り上げるため、1~3年の歳月をかけて創作演舞の準備を進めます。この期間にオリジナルの楽曲や踊り、山車、衣装などを作り上げ、100人を超えるメンバーが奥州春まつりをはじめとする各種イベントに参加します。色鮮やかな衣装をまとい、エネルギッシュに躍動する、そのあふれるエネルギーが街中を熱気に包みこみます。

立場も住む場所も異なる同級生、地元を離れて疎遠になった同級生―。

通常であれば再会することのなかった友たちが、日本各地はたまた海外からこの活動に参加せよと集まってくるのは、広く見渡してみてもここ奥州だけなのです。

この活動を通して生まれた「絆」が、人生の節目で地域のことをあらためて考えるきっかけとなり、地域社会のつながりをより強固にしていきます。厄年連・年祝連は、奥州市に連綿と続く伝統なのです。

干支和

厄年連・年祝連の活動は、世代の枠を超えた大きな和へと広がっています。

年齢が違う歴代の厄年連・年祝連も地域を盛り上げたい気持ちはみな同じ。奥州市では、歴代厄年連・年祝連が一斉に介し創作演舞を披露する「干支和」を開催しています。厄年連・年祝連は、地域に活力をもたらし続けています。

厄年連・年祝連あるある

厄年連・年祝連に参加した人なら分かるこんなこと。毎年春が近づくとよく見られる光景です。

  • 相手の年齢を尋ねるときに、生まれ年ではなく干支で聞く。
  • 年祝連の名称を聞くと、生まれ年が分かる。
  • 春まつりが近づくと、「厄年のため」で有休を取ることができる。
  • 厄年の年齢になると、会社の上司、部下との会話が一気に増える。
  • ドラマティックな出会いがある。
  • 厄年連・年祝連の活動を経験してみて、初めて地域の一員と認められる。

(他にもあるかも…)